あらすじ
「私は何を知っていて、何を知らなかったのだろう。」考えても答えの出ない問いに悩まされる有明優美。彼女は優しくて誰にでも好かれる”いい子”だが、昔から自己主張をするのが苦手だった。そんな彼女は、ある日友人と飲みに来た居酒屋で、バンドマンの相模良亮と出会い、共通の趣味を通して距離を近づけて行く。
自己主張の少ない優美と、自由で包容力のある良亮は、見事に歯車が噛み合った。
「世界中全部なくなったってあなたの声が聞けたなら、もう何もいらない」と歌う二人は、一見すると誰が見ても幸せそうな恋人同士だが、良亮は優美にある秘密を隠し持っていた。
「私は何を知っていて、何を知らなかったのだろう。」あと一歩を踏み出すことのできないままの優美と良亮。
不器用な二人が正直になれたら、二人ぼっちになれたら。
“生活の中に潜む愛”を大好物とする「Split end」と「松田直也 監督」。
Split end 新作 EP『moratorium』に潜む愛について、オリジナルドラマを脚本化し短編映画を制作。
とある二人の日常生活を通し、未完成で不器用な「愛」の行方を表現している。